日本人のクルーズ人口が過去最高に!今、最も注目すべき旅行手段であるクルーズ旅行の最新動向とは

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クルーズ旅行がいま、いかに需要の高まっている旅行手段なのかということを裏付けるデータが発表されました。国土交通省から発表されたレポート「2016年の我が国のクルーズ等の動向」には、日本人のクルーズ人口が過去最多となったというデータが記されています。海外から出発するフライ&クルーズ以外にも、日本から手軽に発着することのできる日本発着クルーズもさかんになり、ますます需要が高まっていく可能性を秘めたクルーズ旅行の最新動向を、データをもとに紐解いていきます。

2016年の日本人のクルーズ人口は前年比で12.4%増の24万8,000人、過去最多

日本人のクルーズ人口が過去最多の数字を叩き出しています。国土交通省から発表されたレポート「2016年の我が国のクルーズ等の動向(参考URL:http://www.mlit.go.jp/report/press/kaiji02_hh_000220.html)」をみてみると、日本人のクルーズ人口の動向は、前年比で実に12.4%増加し、24万8,000人という数となりました。1割以上も利用が増えているというのは、いかに日本人の間でクルーズ旅行が注目されてきているのかということがわかる大きな数字の変化だといえます。

特にどのようなクルーズが増加したのか内訳をみてみると、海外の港に寄港・乗船・下船する外航クルーズが特に伸びていて、乗客数は15.5%増加の15.4万人です。なお、この外航クルーズには海外の港まで飛行機で移動するフライ&クルーズも含まれています。

この15.4万人の利用者が乗ったクルーズ船の種類の内訳は、日本国内のクルーズ会社が2%増加の1万人、海外のクルーズ会社が16.6%増加の14.4万人となっており、海外のクルーズ会社の利用者の増加が、日本人のクルーズ人口の増加に大きく貢献していることがわかりました。

2017年をみても、東南アジアクルーズ会社の大手であるスタークルーズの「スーパースター ヴァーゴ」が7月から出航を開始するなど、海外の大手クルーズ会社が参入を強化してきていることは明確であり、今後もこの流れは加速していくことが予想されます。

日本へのクルーズ船の寄港回数も過去最高、前年比の38.7%増加

クルーズ船を利用する旅行者の人口増加に伴って、日本へのクルーズ船の寄港回数も2016年に過去最高となっています。具体的な回数は2,017回となっており、これは前年比の実に38.7%増加という数字です。それに伴って、外国人の旅行者の数も伸びており、199万2,000人が来日し、前年比で78.5%増加という驚異的な結果となりました。

寄港回数の内訳がどのようなものになっているのかもみてみましょう。データによれば、海外のクルーズ会社の寄港回数が1,443回となっており、49.5%と大幅に増加しています。日本のクルーズ会社の寄港回数も574回で、17.4%増加。いかに多くの外国籍クルーズ船が、急遽日本に来航するようになったかがわかる調査結果です。

日本国内の寄港地として、最も多くクルーズ船が来航している港は、一位・博多、二位・長崎、三位・那覇となり、日本の西側に集中している結果となりました。これは、外国籍クルーズ船が特に中国を中心に増加したため、西側に集中することになったものだと考えられています。

一方で国内のクルーズ会社の寄港地のトップは一位・横浜、二位・神戸となっており、こちらは2005年以来、12年連続で変わっていません。そのため、日本の西側の寄港地のほうが、昨今の外国籍クルーズ船の増加の影響を受けているといえるでしょう。

なぜ外国籍のクルーズ船の需要がここまで増加したのか?理由は料金のお得さ

最新のクルーズ旅行の動向について詳しくみてきましたが、いかがだったでしょうか。今、日本にいかに大きなクルーズ旅行ブームがやってきているかがおわかりいただけたかと思います。

日本でなぜここまで外国籍のクルーズ船の需要が高まってきたのか、その理由は料金のお得さにあります。イタリアのクルーズ会社「コスタクルーズ」が運航する「コスタネオロマンチカ」や、アメリカのクルーズ会社「プリンセス・クルーズ」の「ダイヤモンド・プリンセス」、香港のクルーズ会社「スタークルーズ」の「スーパースター ヴァーゴ」などのカジュアルクルーズが一泊10,000円代で利用することのできるツアーを用意しており、非常に高い人気を得ているのです。

海外の港から出発するフライ&クルーズ以外にも、日本の港から出発できる日本発着クルーズも提供されており、お値段の手軽さと移動の負担の少なさが受け入れられ、クルーズ旅行は今、空前の需要の伸びをみせています。これまでクルーズ旅行は豪華客船のイメージから、値段が高いと思われがちでしたが、外国籍のクルーズ会社が提供するカジュアルクルーズによって、リーズナブルに楽しめる旅行として認知が深まっていくことが予想されます。ぜひとも新しい旅行手段の選択肢のひとつとして、クルーズ旅行を検討してみてはいかがでしょうか。

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