クルーズ旅行のリピート率の高さは驚きの9割!しかし日本でその魅力を知る人はまだ少ない
JTBが合計3,198人・年齢20代〜70代までの男女に行ったクルーズ旅行に関するアンケート調査(参考URL:https://www.jtb.co.jp/myjtb/tabiq/pdf/20091202.pdf)によれば、クルーズ旅行に参加したことのある人の中で、「今後もクルーズ旅行に参加したい」と答えた人は90%で、実に全体の9割という割合を叩き出し、非常に高いリピート率を誇っていることがわかりました。
また、興味深い事実があります。クルーズ旅行に行ったことがない人でも、クルーズの魅力を知った後で「クルーズ旅行に参加したい」と答えた人の割合が84%となったことです。未経験者も船旅への憧れを叶えたいという想いを持っていることが垣間見える結果となりました。
経験者も、未経験者も、同じように参加したいと考えるクルーズ旅行ですが、なぜ、実際の参加者が少ないのでしょうか。
今までクルーズ旅行に参加したことがない人に、クルーズ旅行に参加していない理由は何かを聞いたところ、「高額なイメージがある」と答えた人が43%、「長期に滞在できない」と答えた人が27%いることがわかりました。
このように、やはり「クルーズ旅行=手の届かない豪華客船の旅」というイメージの先行が、クルーズ旅行参加を遠ざけてしまっているようです。また、クルーズ旅行は長期的な船旅であるというイメージもあり、その点で敬遠してしまっている人も多いことがわかる結果となりました。
しかしながら、実際のクルーズ旅行は決して高価なものではなく、一泊10,000円代での利用が可能な格安クルーズプランも多数存在し、数日から楽しめる日本近海でのショートクルーズもあります。クルーズ旅行は、実際のサービス内容と未経験者の持つ先入観がずれていることで、利用者が伸び悩んできた経緯があったようです。
なお、日本人が1年間にクルーズ旅行に参加する割合は、2014年時点で全国民1億2,000万人にたいして23.8万人で、たったの「0.2%」という少ないもの。全人口にたいしての割合をみても、これからさらに伸びる市場であることは間違いありません。今のうちにクルーズ旅行にたいする誤った先入観を払拭して、正しい価値を認識しておくことは、利用者としても大きなメリットにつながっていくといえるでしょう。
クルーズ旅行をリピートする利用者が「乗ってみなければわからない」と口にする知られざる魅力とは
クルーズ旅行をリピートする人たちが必ずといっていいほどに口にする言葉に「クルーズ旅行の本当の魅力は、実際に乗ってみなければわからない」というものがあります。それほどまでに、クルーズ旅行は体感型の感動に満ち溢れたものであるといえるのです。筆者も実際に取材でクルーズ旅行に足を運んだ時、そのあまりの快適さと非日常の楽しさに、「もう一度、船旅に必ず行こう」と思った者のひとりです。
クルーズ旅行の魅力は言及していけばキリがありませんが、特に体験してみなければわからない魅力を以下に2つ挙げていきます。
・クルーや他の乗客と船で生活を共にすることで生まれる一体感
クルーズ旅行では、同じ船に乗って数日間の航海を楽しむため、何日か船上で過ごしていれば、クルーや他の乗客も顔なじみになってきます。共に海に繰り出し、流れゆく同じ景色をみて、同じ食事やショータイムに心を動かされていくことで、いつしか言葉にならない絆のようなものが生まれてくるのです。こうした共同体のような意識が生まれるのは、同じ空間を共有しあうクルーズ旅行ならではの魅力といえます。
・「全面が海」という大自然の中で過ごすことによる心のデトックス
母なる海という言葉があるように、海には日常の疲れを癒し、心をデトックスしてくれるような特別な力が宿っています。そんな海に全面を囲まれ、身体中を海風に預けながら、日常の忙しさを忘れて過ごすという船旅の贅沢さは、クルーズ旅行でしか味わうことができません。クルーズ旅行には充実したエンターテインメント施設が揃っていますが、ただ静かに海を眺めるだけで、心が洗われるようにリフレッシュするのです。
一度味わえばやみつきになるのがクルーズ旅行。リピートするのは心が海を求めているから
クルーズ旅行の驚異のリピート率の高さと、日本での認知度の現実、知られざる魅力についてまとめてきましたが、いかがでしょうか。この記事を読んで、少しでも「海が見たい」「クルーズ船に乗ってみたい」「心からリフレッシュしたい」と心が疼くような気持ちになったあなたは、間違いなく魅惑のクルーズ旅行に呼ばれています。衝動を抑えることなく、ぜひともクルーズ旅行への旅路を検討してみてくださいね。