初入港で圧倒的な最新鋭設備を見せつけた「マジェスティック・プリンセス」。クルーズファンは必見の設備の数々
2017年7月3日、「プリンセス・クルーズ」が所有する17隻のクルーズ船の中で最新・最大のクラスである「マジェスティック・プリンセス」が満を持して横浜・大黒ふ頭に初入港を果たしました。
「プリンセス・クルーズ」を代表するクルーズ船である日本生まれの「ダイヤモンド・プリンセス」や「サファイア・プリンセス」は11万トン級でダイヤモンド・クラスと呼ばれていますが、「マジェスティック・プリンセス」はそれよりもさらに大型の「ロイヤル・プリンセス」などと同じ14万トン級であり、ロイヤル・クラスと呼ばれています。
「マジェスティック・プリンセス」は主な発着地を上海と想定されており、今回の寄港は「海のシルクロード」をテーマとした50日間にも及ぶ長距離クルーズの途上でした。7月9日に上海で開催された就航記念式典で、バスケットボールの元中国代表選手であるヤオ・ミン氏とイエ・リー夫人により「マジェスティック・プリンセス」と正式に命名されました。
なお、「プリンセス・クルーズ」といえば世界的なセレブ達に愛された歴史を持つ伝統的なクルーズラインであり、過去にはウェールズ皇妃ダイアナや、オードリー・ヘプバーンなどによって船名を命名されてきた経緯も持っています。そのような歴史の中で、アジアを中心に活躍することを目的として新造された「マジェスティック・プリンセス」は期待の豪華客船であるといえます。
設備も最新鋭のものとなっており、黄金を思わせる高級感漂う色彩の内装や、巨大な屋外プール、大型カジノ、ショッピングエリア、3Dプロジェクション・マッピングやドローンを活用した最新ステージ、オペラ風の歌唱とエアリアル・シルクの優雅なアクロバティックショー、世界各国の極上のグルメの数々など、足りないものはないといえるほどの充実度を誇っています。
2019年以降、2隻または大型船化により、日本発着クルーズのさらなる供給増を予定する「プリンセス・クルーズ」
「プリンセス・クルーズ」は、昨今のクルーズブームに先駆けて、日本発着クルーズを積極的に行ってきた経緯があります。
7万トンクラスの「サン・プリンセス」から始まった「プリンセス・クルーズ」の日本発着クルーズは昨今急成長を遂げています。現在は日本人の乗客向けの大型客船「ダイヤモンド・プリンセス」が毎年提供されており、2016年から予約も好調であり、非常に盛況な状態が続いています。
そのため、2018年からは念願の日本発着クルーズ年間就航も決定し、2019年以降は、供給量を増やすためにクルーズ船を2隻体制にするか、あるいはさらなる大型客船による就航を予定しているといいます。
このように、客足に関してはかなりの追い風ではありますが、課題もあり、日本には100以上の港があるものの、11万トン級の「ダイヤモンド・プリンセス」が入れる港は35前後に限られています。14万トン級にもなる「マジェスティック・プリンセス」になれば、20前後の港にしか入港できないため、2020年に向けての国土交通省によるバース整備がなければ、供給の増大が難しい状態になっています。「プリンセス・クルーズ」の活躍は、日本が掲げる2020年までにクルーズ客を500万人受け入れるという目標を達成する一翼を間違いなく担うものであるため、供給増大を進められるように、さらなる港湾設備の増強が期待されます。
さらに日本発着クルーズを増強していく「プリンセス・クルーズ」。「マジェスティック・プリンセス」の寄港にも期待
「プリンセス・クルーズ」の所有する最新・最大の豪華客船「マジェスティック・プリンセス」に関する詳細と今後の動向についてお伝えしてまいりましたが、いかがだったでしょうか。
世界のセレブに愛された歴史を持つ伝統のクルーズラインのサービスを、日本発着クルーズで楽しむチャンスが増えるであろうことは、クルーズファンとしてはたまらない朗報といえます。クルーズ旅行を検討中の皆様は、最新・最大の豪華客船「マジェスティック・プリンセス」の今後の寄港にも期待しつつ、動向をチェックしていきましょう。